ラベル

オーブAube




この冬から、バラの家の品種ラベルの変更を行いました。

今までの品種ラベルはこちら







ブランドローズなど、
一度に多く出る品種は型を作って正式なラベルにしても良いのですが、

今のバラの文化は昔と違って　「少量多品種」
いや「少量超多品種」かな？

ひと品種年間3本販売があるならバラの家は赤字でも品種を作り続けるので、
膨大な親株と数多くのラベルが必要になります。


ですので、ひとつひとつパソコンでデザインを作り、
ひとつひとつプリンターで印刷しています。

型からつくると少量しか出ない品種は
ラベル代だけで１苗1万円超えてしまいますから。


今までのラベルも７～８年前に良い素材を見つけ、
改良を重ねて今のかたちに落ち着いたのですが何点か問題がありました。



半年くらい経つとラベルが色あせる

雨や灌水でラベルが濡れ続けると劣化しやすい

カラーの部分の印刷が特に色あせしやすく、
ピンクのバラが白に見えるなど誤認識がおこる

ラベルをビニタイで止めているため、紙の劣化やビニタイの金属疲労で、
風雨によりラベルが取れて品種が不明になる

ビニタイで枝にとめるため、枝のストレスが激しく、枝が枯れこみやすくなる



こう書くと問題だらけ、なんでこんなラベルにしたの？

と言われそうですが、
それでもかなり良い資材を試しに試し、選びに選び抜いた結果の素材と形だったんです。


それらを改善したのがこちらのラベルです！
この冬のシーズンから基本的にはこのラベルでバラの家はバラ苗を販売します。













だいぶシンプルになりましたかね。

大きさが細長くなったため、写真が小さくなったり
バラの紹介文をなくしたりしましたが、

バラの系統や四季咲き性など特性は丁寧に表記ました。


そしてこのラベルは本当に素材が劣化しづらいです。
今までのラベルの素材より数倍、下手したら10倍くらい長く持ちます。

また文字も消えづらい、色もあせずらいので、品種名が消えて分からなくなってしまったり、
風でラベルが飛ぶような事はほとんどないでしょう。

この素材より厚手のラベルもあるのですが、
その方が劣化しやすく折れて取れやすいです。

なかなかすべての機能を備えたものってないんですが、なんとかたどり着きました。


そしてビニタイと違いふわっと枝に巻き付きますので、
枝のストレスも少なく枯れこむことがほとんどありません。


また通常のラベルが付いてくるようなブランド品種も、
名前だけのシンプルなラベルだけですが、

この枝に巻きつけるタイプの白ラベルを同時につけています。

実はブランドローズのラベルも取れやすいんですよね。
バラの家でも圃場でどれだけ品種不明になることか。









そんなこんなで長年の課題を改善しました。

ひとつを良くすると他が悪くなる、そんな事がありますが、

今回のラベル変更はマイナス面は少なく、
バラ栽培にとってプラスの面が多くなったと思います。


手前味噌ばかりだったと思いますが、
ラベルの変更温かく見守って頂けましたら嬉しいです。


最後にロサオリエンティスはこんな感じ！
例外もありますが通常のブランドローズラベルと変更後のラベル2枚が付きます。









きれいなラベルの方は保存用にとっておいてもいいですね。

どうぞよろしくお願いいたします。




バラって最高！
Rose Creator　木村卓功