デビッド オースチンでおそらく一番耐病性の強いバラ

オリビア ローズ オースチンです。

メイフラワーやサー ウォルター スコットも強いですが、
おそらくオリビア ローズ オースチンが
デビッド オースチンが育種したバラの中で最も耐病性が強いのではないでしょうか。


花の美しさを、育種の第一目標に掲げるデビッド オースチンですが、
欧米におけるエコなバラ＝耐病性に秀でたバラの静かなる流行においては、

ここ数年、一歩遅れている現実がありました。
ドイツのコルデスを筆頭に、他の育種家に先んじられているイメージです。

ところが、このバラは耐病性を同じレベルまで到達させた、
デビッド オースチンにとって画期的なバラだと思います。

それも美しい花を共存させながら！

やっと、オースチンが葉の耐病性をこのレベルまで持ってきた！
何年か見続けて、そう感じたものです。


ところがデビッド オースチンレベルでも、強さと美しさの融合は、
まだまだ難しい仕事なんだなぁ！と、

花の魅力や、香り、葉の色彩を見ると感じてしまうものです。


あくまでも個人的な意見ですが、
往年の魅力的なバラの数々と比べると、花の魅力はそこまでないと思います。

そして香りも穏やか…


マニアックな視点化もしれませんが、
新芽の色や葉の特徴をみると、強健なモダンシュラブを感じてしまいます。

葉の耐病性はとても向上したけど、
デビッド オースチンらしさは、かなり足りない…


これはデビッド オースチンの育種の否定ではありませんよ。

否定ではなく、それだけ美しく香るバラと、
屈強なバラとの融合は難しいということを言いたいんです。

世界トップレベルの育種家でそうなのですから、
私なんかは、本当に本当に努力を重ねるしかありません。

シャリマーはそのスタートです。

オリビア ローズ オースチンをお持ちの方は、
ぜひシャリマーを一緒に育ててみてください。

木村卓功のバラの育種に対する答えが、
ずっと何を考え何を感じてバラと共に生きてきたかを、理解して頂けると思います。



バラって最高！
Servant of the rose Goddess　木村 卓功