ダフネ

ダフネ
Daphne


艶やかで透明感のある花色は、
まるで色白な女性の素肌のよう。

波状弁咲きながら、咲き始めは花弁先が内側に丸まり、
つんと尖り、柔らかさとシャープさが同居する魅惑的な表情。

春には株いっぱいに、その中輪の花を房に咲かせる。

ティー系の穏やかで優しいい香り、
スパイス香が隠し味。


試作時には無農薬、無肥料の農場でも、
健全に育ち続けた樹勢と耐病性を持つ。

葉を落としたとしても、
不死鳥のように枝葉を伸ばし生長し続ける。

とても花もちが良く、切りバラにも向く。

乾燥した場所や気候では、
最後は花色が落ち着いたグリーンへと変わる。

冬剪定でフェンスやオベリスクなど構造物に誘引すれば、
コンパクトなつるバラにもなる。

細枝を残せば、株元から花を付け、
構造物の足元が寂しくならない開花特性を持つ。


その美しさと花色の変化から、
精霊ダフネが月桂樹へと変わった、ギリシャ神話から命名







ダフネもフランスでは、すでに同じ名前のバラがあり、
こちらもアンドレ・エヴ社の方が良い名前を考えてくれました。

Porcelaine d'Orient
「オリエントの陶器」の意味です。

ダフネの花の中では秀逸な花もちと美しさがきっと、
東洋の陶器のようなイメージだったのでしょうね。




バラって最高！
Rose Creator　木村卓功