シェエラザード レーダーチャート

シェエラザード
Sheherazad

紫がかったローズピンク、
花弁先がつんと尖る波状弁咲き、中輪房咲きのバラ。

花芯が見え、開き切ってからも観賞価値が落ちず、
蕾から満開までの、どの開花ステージも美しい。

ダマスクにフルーツとティが混ざり、スパイスがアクセントに香る、印象的な香り。
花も香りも、オリエンタルな雰囲気を持つ。

花付きが良く、花もちも良い。


樹勢、耐病性ともあるので、通常の栽培を行えば困ることはない。
樹が出来るまでは、浅めの剪定がおすすめ。

トゲがほとんどなく、扱いやすいので、
お子さんやペットがいる環境にもおすすめ。


名は暴君から国民を救い、その暴君の心までを救った
アラビアンナイトのヒロインから。







レーダーチャート、いかがでしたでしょうか？

ひとつのチャートでは伝える情報が足りなくなるか、
入れすぎてわかりづらくなるかなので、

主に花に関する情報をまとめたレーダーチャートと、
バラの枝葉など株に関する情報をわけてみました。

２つに分けたことにより、
色々な種類を同じように示してみると、

花に魅力があるバラと、株に特長があるバラなど、
きっとかなり個性というかレーダーの形に違いが出てきそうです。


花の方の色は、このままのピンクで良いと思うのですが、
株の方の色はグリーン系にした方が、

より直観的にレーダーチャートが理解できるかな？
と、明日はダフネでこれを行ってみようと思います。



それと先日、フランスでのシェエラザードの名前は、
Princesse d'Orient　東洋の姫君 とお伝えしました。

もちろん、大変気に入っているシェエラザードと名付けたかったのですが、

フランスではすでに、シェエラザードという名前で販売されているバラがあり、
実はフランスでは使えない名前だったのです。


そこでシェエラザードという名前の意味を尊重しながら、
別の名前で良いものはないか？と、

アンドレ・エヴ社の皆様が考えていたけど、見つからない…


困っていたのですが、アンドレ・エヴ社の育種家ジェローム・ラトゥさんが、
この春開催された、西武ドームでの国際バラとガーデニングショウで来日時、

時差ボケでまったく眠れない中、
ふと思いついたのが Princesse d'Orient　（東洋の姫君 ）

フランス語の発音は本当は全然違うのですが、
日本人にわかりやすくいうと、「プリンセス ドゥ オリエント」


これならシェエラザードのイメージを崩さず、命名できるし、
ロサオリエンティスのブランド名にも通じるところがあるので、

アンドレ・エヴ社のフッカー社長、柳楽さんとも、素晴らしい名前を考え付きましたね！
と、拍手喝さいだったことを覚えています。

さすがジェローム！




ところが、それからというもの、
アンドレ・エヴ社でバラの命名で良い名前が思いつかない時には、

「ジェロームに、地球の反対側に出張に行ってもらおう！」

というジョークがはやったそうです（笑）



バラって最高！
Rose Creator　木村卓功