New Roses 最新刊
「バラと遊ぶ もっと自由にバラづくり」が昨日発刊されました。
今回はどんな内容かな?!
と、ページをめくり読み始めましたが…
とても、ひと言では感想を表せない。
多様なバラ、そしてバラへのかかわり方、育て方、庭…
とにかくすべての面において多様性が感じられるんです。
本として編集するなら一本筋をつけた方がずっと楽だと思うのですが、
ハリウッド映画のように、場面がぱぱっと変わっていきます。
香りと押し花かと思ったら育て方、
育種、詩、仕立て方、ガーデンでのバラの使い方…
それも、それぞれのテーマで各先生方いう事が自由奔放すぎ(笑)
きっと編集長の玉置さんは今のバラ界のおかれている状況を、
そのままダイレクトに今回の本にまとめたのではないでしょうか?
本の題名にも書かれてます。
「バラと遊ぶ もっと自由にバラづくり」
思えば、「こう育てなくてはならない!」
といのが、古いバラの世界の常識でした。
先生が言うとおり育てないといけない。
先生は大先生がいう事をそのまま受け売りして話すだけ。
バラ園に行くと店員がお客様に、
「なんでちゃんとバラに薬剤散布しないんだ!だから上手に育てられないんだ!」
と怒ってる場面を何度も見たものです。
20数年前まではそんな時代だったのです。
だけど、その頃からオールドローズやイングリッシュローズが世界から日本へやってきて、
その画一的な教えでは、その変化に対応できず、
そもそも同じバラだけど、まったく違うバラがやってきたのだから当たり前であって、
そういう方向性では何も発展することがありませんでした。
あれから20数年…
バラはとても自由のある世界となり、
違う育て方、違うバラへのかかわり方、
それらをお互いにリスペクトして尊重できる世界へと変化しました。
でもたぶん、ここから先は、
あの20数年前と同じように変化が到来する予感があります。
別の方向性の変化ですが…
さらに自由へ、多様性へ、
同時に何が自分に良くて、
自分に合っているバラか?育て方か?バラの楽しみ方か?
今まで以上に情報量が豊富になり、
それを選ぶのが難しくもあり楽しい時代がやってくる!
そして世界からバラを受け入れるだけの日本から、
世界とダイレクトにつながる日本へ
そんな予感がしたのが今回のNewRosesです。
そして混沌と多様性の中から
次の時代の正統派が生まれてくると思います。
それを予言しているのが今回のNewRosesかもしれません…
ここまでは抽象的な内容のブログだったので、
ここから先は具体的な内容を。
バラの香り分析と押し花とのコラボ。
バラの香り分析のスペシャリスト蓬田勝之さんとが分析し、
押し花作家・杉野宣雄さんが香りを押し花で表現
フランス流バラのある暮らし ラムール・オン・ローズ
フランス・リヨン地方にプライベートガーデン5軒を玉置さんが訪問
フランス流のバラの楽しみ方を提案
対談 それぞれの立場、立ち位置で
イングリッシュローズ マイケル・マリオットさん×玉置一裕
マティアス・メイアンさん×村上敏さん
アルノー・デルバールさん×木村卓功
フィリップ・ハークネスさん(松尾正晃さんインタビュー)
もっと自由にバラづくり
【栽培】バラ栽培は植物相手の“遊び”小山内健さん
【育種】河本純子さん/木村卓功さん/ジョルジュ・ドリュさん/エリック・スペックさん(ヤンスペック社)
【バラ園の管理】鈴木満男さん
【資材の使い方】土壌改良材(後藤みどりさん)/肥料・活力液と薬剤(木村卓功)
【庭や鉢のバラ】ギヨー/ワーナー/コルデス/インタープランツ/日本のバラを和風に楽しむ(京阪園芸F&Gローズ)
【バラと絵画】後藤みどりさん
【ポエム】大野耕生さん
【人】天野麻里絵さん
全国主要小売店14店のローズアドバイザーの<仕立て/自然な栽培>おすすめのバラ
2015年秋New Roses:新品種:京阪園芸/バラの家/ラルフ・ムーア
世界バラ会議と栄誉殿堂入りのバラ(モダン・オールド)/優秀庭園賞
第13回ぎふ国際ローズコンテスト受賞作品
玉置さんのブログの引用ですが、
多様性に富んだ面白い内容となっています。
そんな次の時代の息吹を、
New Roses 最新刊
「バラと遊ぶ もっと自由にバラづくり」を読んで感じてください。
New Roses 最新刊と一緒に写っている
ニューサも息吹のひとつかもしれません。
バラ好きな方々でしたら、
きっとそれらを楽しく感じられるはずです!
バラって最高!
Rose Creator 木村卓功
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