
西武ドームでの
国際バラとガーデニングショウその開催とともにジャーミンはバラの家に来てくれました。
3月末に初めて会って2カ月も経っていません…
その間に彼は大きな仕事をしてくれたんです!
法整備はされているけれども、現実的に不可能と思われていた
ガーデンローズの種苗登録を、実現可能にしたんです!
繰り返しになりますが、
それまでは切りバラで少ない成功事例はありましたが、
欧米の育種会社主体の種苗登録でした。
台湾人のガーデンローズでの種苗登録に成功例はなく、
出願しても、それが通過することはありませんでした。
そう聞いていたので、本当にあきらめていたんです…
台湾で、そんなの無理なんだ!って。。。
それを彼は本業を行いながら、猛勉強を重ね、
そしてコネクションを作り、
無理だと思われていた台湾でのガーデンローズの種苗登録を可能にしたんです!
これで
ロサオリエンティスを台湾で、正式なものを、安定した生産で、
買いやすい値段で、安心して売れるようになる!
これで小さな苗を、信じられないような高い価格で売られないですむ。
やっと安心して台湾のバラの愛好家の方々に俺のバラを届けられる…
本当に幸せな気持ちになったことを覚えています。
ジャーミンがそんな短期間で台湾の常識を覆したのには理由がありました。
それだけのエネルギーをつぎ込まなければならない理由が、モチベーションが…
何でここまで彼がやったか?!
正直わかりませんでした。
でも、それを彼に聞いた時、彼は答えてくれました。
「その昔、私の父が育種して台湾で新品種を発表したとき、
まわりの業者の人が、そのバラを彼の父のバラと認めてくれず、
日本から持ってきたバラを、あたかも自分が育種したバラのようにいいふらしてるひどい奴だ!
そう言われ続けてきたんです…
ずっと父と母がその悔しさを背負いながら生きてきたのを僕は幼いころからずっと見てきたんです。」
そう言い終わると、彼は大きな背中をまるめて、泣きだしました…
大の大人が人前で見せる涙に、戸惑いましたが、
本当に悔しい思いをしてきたんだろうな…
やっとそれを覆す力を手に入れたんだろう…
でもきっと、その悔しさが彼を奮い立たせ、
台湾のガーデンローズの常識を変えてしまったんです。
日本でバラを育種していた俺の口惜しさと、
台湾でバラを育種してきた一家の口惜しさが交わり、奇蹟が起こりました!

台湾で一番印象に残ったバラ 奇蹟
バラって最高!
続きはまたまた明日
Rose Creator 木村卓功
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