きっかけは
- 2015/04/08
- 22:18

台湾の芳香玫瑰園で販売されているシェエラザード
昨年の3月末、
幕張メッセのフラワー&ガーデンショーでバラのセミナーを3日間行った後、
平岡誠さんに導かれるまま行った台湾。
今でも彼には感謝です。
彼がつなげてくれなかったら、今の僕と台湾との関係はありませんから。
台湾になぜ行ったかと言うと、
ネットで見た、ロサオリエンティスの販売価格にビックリしたからです。
そして育種家不在の台湾バラ業界に強い危機感を感じたからです…
2年前くらいからその違和感や危機感を感じていました。
ネットで見ると、とても小さな挿し木苗が
日本の大苗の3~5倍の価格で販売されているのです。
台湾の平均収入は日本の3分の1、
だから簡単に言うと、日本のバラ愛好家が購入する価格の10倍の値段で、
モンクゥールやルシエルブルーが売られていたのです。
日本で言えば、小さな挿し木苗が4万円弱です。。。
ありえないでしょ?
そしてそこに育種家の顔はなく、
ネットで使われている画像は僕が撮ったバラの画像。
育種にしても、写真撮影にしても、
莫大な労力と、時間をかけた仕事だったんです。
なのに、僕の存在は消えている…
そして、苗は挿し木の小さな苗…
バラの価格は日本の10倍…
ありえない!!!
バラを育種した育種家の存在を無視されているし、
そんな値段で買わされている台湾のバラ愛好家の方々にも良い事はまったくない!
なんとかしなければ!
なんとかしなければ!!
そんな思いを平岡誠に話してみたら、その時の僕にドンピシャな提案が。
なら二人で台湾行こうじゃないか!
現地で台湾のバラの現状を見てこようじゃないか!!
2人して、そんな気持ちで
台湾桃園国際空港に降り立ったのでした…
2泊3日の強行軍。
結果で言うと、
2人して落胆しながら帰りの飛行機に搭乗しました。
1年後、上の写真のように、
僕のバラが台湾で販売されていて、
そして台湾のバラ愛好家の方々に愛されることになるとは、夢にも思わなかった…
絶望のままの帰国だったのです…
バラって最高!
続きはまた明日
Rose Creator 木村卓功
スポンサーサイト